うさぎのフラダンス@霧島

今度は鹿児島生活

みんなの知らない鹿児島

 

部屋から見える桜島

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噴火しているんだけど、

大騒ぎしているのは私だけのようだ。

 

桜島の降灰予報はテレビやネットで天気予報と同じように発表される。

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季節によって風向きが変わるので、

これから夏にかけては鹿児島市が降灰の犠牲になるようだ。

かなりひんぱんに灰色の粉雪が舞っているようだが、

何センチも積もると全国ニュースで流れるようだ。

「わぁ~すごいね~」くらいの関心しか他県の人にはないだろうが。

 

私の住む霧島市はあまり灰の影響はないと聞いていたが、

それはずっと住んでいる人の感覚であった。

毎回車にうっすら積もる「何か」を目にするたびに、

私の心はイラっとするのである。

 

洗濯ものは私は外に干したりしないが、

ご近所は布団も外に干している。

降灰と共存(麻痺?)している霧島市民である。

 

 

ここ10年の桜島の噴火回数

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昨年末から確実に噴火回数が増えている。

桜島だけではなく、最近は霧島山の新燃岳の活動も活発化している。

 

もし、富士山が桜島並みに煙を吐いていたら、

神奈川や東京の人はどう思うだろうか。

恐ろしいよね。

 

その恐ろしさを私は鹿児島で味わう毎日である。

 

 

そして、昨日知った事実。

鹿児島大空襲の日(1945年6月17日)

鹿児島市内が壊滅的な被害を受けたという。

 

確かに知覧特攻隊という言葉は知っていて、

それにまつわる会館などがあることは承知していた。

が、現実問題として大空襲が起こったことについての認識は皆無だった。

 

特攻隊の基地でもあったことから沖縄の次に米軍の大攻撃を受けたそうだ。

 

世の中にはまだまだ知らないことが沢山ある。

芸能人の不倫よりも大事なことをテレビには伝えてもらいたいものだ。

 

 

 

 

 

不運は続くよ

 

なかなか迷宮から抜け出せない日々である。

 

8月から横浜のマンションの入居者が決まった。

私は大家さんである。

 

17年住んではいるがなかなか美しく使っているので、

部屋に古さは感じないと思う。

 

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しかし、エアコンは修理した方が良いかも、

壁紙も一部変えた方が良いかも、、

プリーツ網戸も破けているし、、、

 

結局不動産屋さんのアドバイスのもと、

天井の埋め込みエアコン2台と普通のエアコン2台を新調し、

ベランダに洗濯を干せるように器具をつけたり、

網戸の全交換などなどで200万円近い出費となった。

 

知り合いの税理士さんにお金のことはお願いすることにしたが、

大家さんだから経費で落とせるか??

 

私としては家賃が欲しいというよりも(セレブだから)、

これから蒸し暑くなるし部屋を空けておくのが嫌なのである。

部屋は使わないと見えないところが痛んでくる。

 

早急に次の入居者が決まって欲しかったが、

コロナのせいでエアコンのオーダーに時間がかかったり、

入居者が決まらなかったりで、結局この梅雨の時期には締め切った状態となりそうだ。

 

決まった入居者は現在海外在住で、

契約書のやりとりなどで不動産屋さんはけっこう大変っぽい。

入居が先なのでキャンセルされては困るということで、

すでに8月分のお家賃などは入金してもらっている。

不動産屋さん、頑張ってくれている。

 

 

ところがだ、、、

「すみません、、、」と電話が来た。

 

大変丁寧な話かたの不動産屋さんの担当者さんは、

けっこう本題に入るまでに前置きが長いので、

今日はなんなんだ、、、と私はやきもきしてしまう。

 

内容は、マンションを貸す際に設置したままにしておくはずの、

シーリングファン照明をリフォーム業者が外して捨てたそうだ。

 

部屋のじゃまにならない薄型で音が静かなファンを

一生懸命に探して見つけたお気に入りの照明。

 

もし、入居者が気に入らないと言ったら

外して鹿児島に送ってくれとまで頼んでいたのに、

無情にも外され、ポイされた。

 

その話を聞いて3時間立ち直れなかった。

 

しかし、無くなったものをとやかく言っても仕方ない。

貸す条件の中に「照明器具付き」とあるので

とりあえず同じようなものを探さねばならない。

 

同じものはないので、似たものを探してネットで買った。

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羽の上の器具がこれでも薄型らしいのだが、

もう以前のタイプはないのでこれを注文。

 

そして、翌日に不動産屋さんに届いた。

 

違うものが。。。。

 

 

たまたまこういうのはどうかと画像を送っていたので、

届いたものと色も形も違うことを不動産屋さんが気づいてくれたのだが、

知らなければ全く違うセンスない黄土色のファンが取り付けられるところだった。

 

「違うものが届いた」と藤沢にあるお店に連絡したら、

本日中に交換に伺いますといういちおう素晴らしい対応をしてくれるそうだ。

ネット通販歴30年近く、間違ったものが届いたのは初めてだ。

 

どうして、こうも予想を超えたことが起こるのだろうか。

 

いちおうどれも乗り越えられる程度のことばかりだが、

平穏な日々とは程遠い。

 

ちょうどインド在住時に夫に次々と不幸が襲いかかっていた日々を思い出した。

乗り越えた不幸の先には幸運が待っていた。

 

きっと私もこの先には幸運が待っているはずだ。

 

ただし、それまでにいくつの不運が降ってくるか、

それはわからない。

 

とりあえず、健康だったら問題ない。

健康だけはお願いします。。。

 

鹿児島ライフの始まり

鹿児島に来て3週間。

荷物が片付き、オーダーしたカーテンも取り付けた。

 

引越し屋さんが割ってしまったダイニングテーブルのガラスも新しくなった。

ガラスの縁の処理がちょっと気にくわなかったけれど、

ゴタゴタは面倒なのでヨシとした。

 

そうして次にやって来たのは「孤独」。

ふと気づくとひとりぼっちの私がいた。

 

これはどこへ越しても最初に感じることだが、

毎回私にとっては耐えられないほどの苦しさだ。

 

とりあえず、近所のジムに入会することから始めた。

 

横浜にいた時に入っていたジム「インスパ」は

横浜港を見渡せる絶好のロケーションで温泉やレストランがあった。

他と比べると月会費はちょっと高いらしいが、

そこでは友人も出来たし、みなさん顔見知りになり楽しかった。

 

そんなインスパと近いレベルのジムが霧島市にもあった。

 

www.erg-techno.com

 

バブル時に出来た施設のようでいくつかのスタジオと、

プールやテニスコートがある。

残念ながらレストランはなく見える景色は山ばかり。

 

しかし、この土地でこれだけの施設を持つジムは珍しいし、

スタジオプログラムもインスパ以上に多彩だ。

 

残念なことにフラは週に1回しかない。

私が講師になってもっとクラスを増やしたい。

 

 

とりあえず、入会前のお試しでレッスンを受けた。

コロナの影響もあり参加人数は少なかったが、

参加している皆さんは良い人ばかり。

 

レッスン後にはオススメの温泉など教えてもらった。

ジムには大浴場があるのに、

レッスン後に各自のお気に入りの温泉へ直行するそうだ。

 

 

そこで聞いた温泉へ翌日行ってみた。

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国分温泉、美人の湯。

kirishimaonsen.com

さらに美人になれるだろうか。

 

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手作り感満載。

コロナ対策もビニールシートでばっちり。

 

 

ミストサウナや遠赤サウナもあるのだが、

衛生面で都会っ子にはムムム、、、な雰囲気だったので

大浴場や電気風呂だけ楽しませていただいた。

 

温泉では私の心は癒されなかったので、

近くのカフェで一休み。

 

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noah-coffee.com

 

コーヒーソフトが洗練された大人の味で美味しかった。

南国といえばブーゲンビリアを期待していたのだが、

近所ではほとんど見ることがない。

このカフェはちょっと通い詰めるかも。

 

 

こんな感じで、

心筋梗塞で瀕死の状態に陥った夫は仕事へ行き、

健康な私はノンビリまったりと鹿児島での生活を始めたのである。

 

刺激が欲しい。

安全な刺激が、、、もう病気はいらない。

 

鹿児島への長かった道のり

 

鹿児島転勤話が出てすっかり浮かれていた私。

 

すぐに鹿児島に飛びシュシュちゃんと暮らせる部屋を見つけ、

引越しの準備を着々と進めていた。。。

 

しかし、神様は私に試練を与えてくれた。

 

夫の急性心筋梗塞。

 

重篤だと医師に告げられ、

横浜のマンションを売って沖縄で静かに暮らそうと

腹をくくっていたのだが、

予想に反して夫が回復してしまった。

 

数週間の遅れではあるが、

鹿児島転勤が復活。

 

キャンセルしたことを再度日程調整。

 

ちょうど緊急事態宣言後なのでちょうどよかったワと思っていたら、

延期だとかで最後にデパートでお買い物もできずに引越しとなった。

 

 

引越し当日、悲劇が起こる。

 

①いきなりパイやキッシュを作るための大理石のボードを

新人らしき引越し屋さんに割られてしまう。

可愛そうなので優しく許してあげた。(心では怒っていたが)

 

②冷蔵庫を運ぶ途中に水漏れしていると言われ、

このままだとトラックの中で他の箱が濡れる可能性があるとか言われ、

引越し屋おすすめの最新式の高価な冷蔵庫を買うことになった。

 

引越し当日にどうしても冷蔵庫が必要だったので、

ほぼ言われるがままに選んだソレは最新式だった。

アプリで庫内の温度調整ができるようだ。

そんな必要は全くないと思うのだが。

おまけにUSBが付いていて携帯の充電もできるようだ。

 

③オーダーで作ったダイニングテーブルのガラス天板を割られた。

けっこう頑丈に梱包していたのにどうして割ったのか不明。

 

 

なんだかイライラしながらその夜は横浜のホテルに泊まり、

早朝にシュシュちゃんと共に羽田へ向かった。

 

そこでも悲劇が待っていた。

 

鹿児島の桜島が大噴火したそうで、

予約していた飛行機が欠航となった。

 

緊急事態宣言中で大幅に減便されているので、

羽田/鹿児島は1日に2便だけ。

 

朝の便は欠航になったが、夕方の便に期待しようということで、

シュシュちゃんを空港内のペットホテルに日中のお預かりをお願いした。

人間様はラウンジへ、、、と思ったら、閉まっていた。

 

とりあえず人の少ない羽田でファミチキを食べたりして時間をつぶす。

 

そして夕方の便が近づいたのでシュシュを迎えに行く。

今度こそ飛びそうだということでシュシュをカウンターで預け、

しばしのお別れをする。

 

そしていよいよ搭乗かというところで、

再度、桜島が爆発。

 

関東の人間はほとんど知らないようだが、

桜島はほぼ毎日煙を吹いていて、

時々大噴火を起こす。

 

どうしてこんなところに人が住んでいるのか、

鹿児島のみなさん、大丈夫か???

 

 

噴火したので欠航。。。

 

手荷物受取所でシュシュちゃんをピックアップ。

めちゃくちゃ怖い思いをしたのだろうか、

超興奮のシュシュちゃんだった。

 

 

さて、どうしたもんだろう。

翌日の朝から引っ越し荷物の搬入なのだが、

明日の便に乗っても間に合わない。

 

鹿児島の引越し屋さんに頼み込んで午後からに変更してもらった。

ありがとう、引越し屋さん。

 

 

そして翌日。

 

シュシュちゃんをペットホテルでピックアップして、

空港でチェックインをしようとしたら、

「悪天候のため羽田に引き返すか福岡へ行く可能性あり」だとさ。

 

昨日は噴火、今日は雨。

 

鹿児島空港は地形的に霧が多く出る。

天候の影響を受けやすいビミョーな空港。

 

2日間で噴火と霧という、

鹿児島らしい洗礼を受けることになった。

 

 

とりあえず飛行機は飛び立った。

 

さて、いよいよ着陸態勢に入ったが、

どんだけ降下しても下が何も見えない。

これはダメだと思っていたら案の定 ゴーアラウンド!

 

ガーーーーっと猛スピードで上昇。

シュシュは貨物室で絶叫しているはず。

 

キャプテンのアナウンスで再度挑戦すると連絡あり。

 

もう祈るしかない。

 

下降しながらかすかに木々が見えた。

そして、、、着陸!!!

 

私ひとりが拍手する機内。

みんな付き合い悪いぞ。

 

 

到着後にシュシュちゃんと涙の再会をしてタクシーでマンションへ。

 

そして、しばらくして引越し屋さんが到着して荷物が運びこまれるのであった。

 

割られたダイニングテーブルの天板は同じサイズの物を作ってもらい、

昨日8日ぶりにダイニングで食事が出来た。

 

ダンボールも片付き、

いちおう部屋はなんとなく出来上がりつつある。

 

続きはまた次回。

 

 

夫の病気から得たこと

 

手術直後に執刀医から「大変重篤な状況です」と聞き、

その後、日を追うごとに体調が悪くなり、

胸が痛く、息をするのが苦しくて循環器内科で心電図検査を受けた私。

 

ストレスで一瞬にして舌が真っ白になった私。

 

ちょっと動くだけで汗が出て、

めまいがするようになった私。

 

左腕がしびれ、両手が震えるようになった私。

 

 

一方、、、

 

手術後、目覚めて医師から「大変重篤な状況です」と聞いたが、

社会復帰を微塵も疑わずに、

私に「大丈夫大丈夫」と笑って答える夫。

 

その夫、重篤だったはずだが、

10日で退院し、散歩もへっちゃらだし、

すでにテレワークで働いている。

 

太い血管の根元から詰まって、血流ストップ。

みるみる心臓が壊死するそうだ。

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カテーテル手術でステントを留置して

血管を確保。血流復活。

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しかし、いったん死んだ心臓の筋肉は戻らない。

 

 

執刀医はこの画像を私に見せ、

重篤だと厳しい顔で言った。

 

 

もし、夫が私のように悲観的な人間だったら、

たぶんこんなに早く復活しなかったんじゃないだろうか。

 

「病は気から」はすべての病気には当てはまらないが、

心と身体がこんなに連携しているものだと私は自分の身体で知った。

 

また、こんなにも自分が弱い人間だったんだということもわかった。

 

 

もっと強い人間になるように心を鍛えねば。

 

 

 

 

急性心筋梗塞11日目 

 

ついに退院。

 

思い起こせば3月25日の早朝。

筋肉痛があるので熱でもあるのか?で始まった、この騒ぎ。

 

医師の「大変重篤な状況です」という説明を聞き、

救急搬送待合室で待ち続けた3時間。

 

術後も「重篤です」とだけ言い、

去って行った医師。

 

 

この時から、私は過呼吸気味になり、

常に頭がクラクラすることとなる。

 

睡眠不足でちょっと動くだけでも疲れが出る。

左腕がしびれはじめ、判断能力が落ちてくる。

 

退院したら会社を辞めてももらって慎ましく生きて行こう。

いちおうFP1級なので自分でライフプランを立てた。

なんとか生きていけることは確認。

 

かなり覚悟を決めていた日々。

 

 

それが、大逆転である。

 

予想に反して心臓のダメージが少ないことがわかった。

仕事にも早く復帰できるという事。

 

転勤もOK。

まじですか?????

 

それから薄皮をはぐように私の体調も回復。

 

4月4日、最高のお天気の中 退院できた。

桜もまだ咲いている。

 

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ご近所の友人方とのグループラインに退院報告中の夫

 

 

 

帰宅するとご近所の友人たちからのプレゼントが届いた。

 

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本当に大変な10日間だったけれど、

沢山の人に支えられ、一人ではないと実感できた

有りがたい時間でもあった。

 

みなさま、ありがとうございました。

 

再発しないようにしっかり健康管理を行います。

 

救っていただいた命、

しっかり社会に恩返ししてまいります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

急性心筋梗塞10日目

 

今日のチェックで調子が良さそうなら、

明日退院だと連絡が来た。

 

うれしい反面、

三食、ご飯の用意をすることを考えると、

気が滅入って来た。

 

1800カロリーと塩分6グラム

これを守ったメニュー作りを行わねばならない。

 

もともと夫は脳溢血やガンの家系で、

私は父も祖父も心臓病で亡くなっている。

 

私の方こそ塩分を気にした食事を摂らねばならないので、

老後の健康を考えると、良い機会である。

 

 

あいかわらず、病院は厳戒態勢である。

玄関で熱をはかられアルコール消毒。

 

午後になっても退院するという連絡がなかったので、

延びたかなと思っていたら、

やっぱり明日の土曜日に退院らしい。

 

土曜日は病院が休みなので、

あわててレンタルパジャマの解約や、

診断書請求の手続きをとった。

 

支払いは出来ないので、

退院後の最初の診察時に払うことになった。

いくらかは不明。

 

高額療養費の申請が間に合わなかったので、

治療費の3割を窓口で払わなければならない。

ネットで調べるとカテーテル手術は3割負担で60~90万円だそうだ。

 

カードで払うとポイントがたまるから嬉しい。

庶民のささやかな喜びだ。

 

 

手続きが済み、三ッ沢公園の見事な桜が見える面談室へ。

 

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「退院したら小さなケーキを買って一緒に食べましょう」

いきなりケーキ食べていいんかい???

 

月に一度の外食くらいはいいですよと、

栄養士さんに言われたけれど、

他にあれやこれやと食べていいのか悪いのか。

わからないことだらけ。

 

コーヒーは良くないらしいが、

デカフェだったらいいんだろうか。

 

お茶も色んな種類があるけれど、

やっぱりカフェイン気にした方がいいんだろうか。

 

それほど神経質にならなくても良さそうなんだけれど、

もうこんな怖い思いはしたくないので、

健康管理しっかりがんばります。